工業用フィルターの目づまり
こちらでは、工業用フィルターの目づまりについて、使用中のフィルターが最適かわからない場合の例について紹介しています。工業用フィルターを検討している人は、ぜひチェックしてみてください。
使用中のフィルターが適しているかわからない場合
「工場のラインで使用しているフィルターが、本当に用途に合っているのか」「合っていたとしても、十分に機能しているのか」という疑問を持っている人もいるでしょう。こちらでは、使用中のフィルターが適しているかわからない場合の例を紹介します。
フィルターの開放洗浄が多い
フィルターの開放洗浄が多い場合、フィルターでゴミを補足しているということは確かなので、フィルターとしての役割は十分に果たせていると思っていいでしょう。しかし、ろ過精度が高すぎてゴミを捕捉しすぎている、あるいは、ろ過精度に対してフィルターが小さすぎるという可能性があります。
この場合はより環境や状況に適したフィルターに変更することで、開放洗浄の回数を減らすことできます。
自動洗浄にて目詰まりが
十分に解消されていない
自動洗浄にて目詰まりが十分に解消されてない原因は、自動洗浄能力が低いため、十分にゴミを除去できていないということが考えられます。この場合、洗浄間隔を短くするという対処方法があります。
フィルターは、目詰まりが起こってから洗浄するより、こまめに洗浄した方がより目詰まりは解消されますので、洗浄間隔の設定を変更するだけでも、効果があるかもしれません。設定を変更しても目詰まりが解消されない場合は、捕捉したゴミに対しての洗浄能力が不足しているということになります。
フィルター自体を変更することを視野に入れ、メーカーに相談する必要があるでしょう。
フィルターの出口の
圧力(流量)が
著しく低下している
フィルターの出口の圧力(流量)が著しく低下している場合、開放洗浄か、自動洗浄機能がついたフィルターであれば自動洗浄を行いましょう。自動洗浄を行う際は、洗浄頻度を上げるか、フィルターの精度が高すぎないか、確認する必要があります。
フィルターの出口の圧力(流量)が著しく低下している原因が目詰まりではない場合は、流量に対してフィルターのろ過面積(大きさ)が小さすぎることが考えられます。その際は、フィルターメーカーに相談するといいでしょう。
ランニングコストが高い
フィルターの交換頻度が高いためランニングコストも高くなってしまうという場合は、繰り返し使える金属方式のフィルターに変更するか、粗ゴミを取る金属フィルターと組み合わせて利用するかの2つのパターンの対処法があります。
すでに金属フィルターを利用しているのに交換頻度が高い場合は、より耐久性の高い金属フィルターに変更することで、ランニングコストを抑えることができるでしょう。
流体の変更予定があるが、
フィルターをそのまま利用して
良いかわからない
フィルターを導入した後に流体の種類を変えたり、フィルター導入後に流体の量(流量)を増やしたりすると、想定されていたろ過精度の限界を超えてしまうという事態になり、目詰まりが発生してしまいます。
もっとも注意すべきなのは「流体の流量・粘度・圧力、ゴミの含有量・成分」。これらが変わると目詰まりが頻発してしまう原因にもなりますので、フィルターメーカーなどのフィルター専門会社に相談してみましょう。
役立つのがプレフィルターです
使用中のフィルターの洗浄回数が多かったり、自動洗浄で目詰まりが解消されなかったり、使用中のフィルターが合っていない可能性があるとわかりました。フィルターを増設する前に、プレフィルターを設置することで改善するかもしれません。プレフィルターを使うことでろ過精度が保たれ、メンテナンスの工数を減らすことができます。興味のある方は、プレフィルターについて調べてみることをおすすめします。
ウェッジワイヤー
スクリーン 2選
ウェッジワイヤースクリーンは、V字型の金属ワイヤーでできている目詰まりしにくいフィルターです。
流体の中に含まれる微細な異物を効率よく除去でき、洗浄しやすく耐久性も高いといった特徴があります。
ここでは、特に「SS(浮遊物質)」や「砂利・砕石」除去に特化したフィルターを手がけるメーカー2社をご紹介します。